2019
年越
2018年11月4日、年越野郎の祖母が亡くなった。
享年89歳、老衰だった。
実は”享年”という言葉を祖母に用いるのにはまだ違和感がある。
見慣れた顔が遺影のフレームに収まったり、馴染みの名前の頭に”故”がついたりしていく様は、強烈な違和感の波がどどっと打ち寄せて、一気に年越野郎と親戚一同から祖母を引き離して行くようだった。
数年かけて徐々に徐々に体力を失い、最後は動くことも会話することもできないくらいに衰えていた。
母親経由でそんな祖母の状況を聞いていた時は、「生と死はグラデーションのようなもので、不可分なものなのかな。死ってすんなり生から移行するものなのかな。」などと考えていた。
でも、亡くなる2週間前に祖母を見舞いに行った際に、衰えながらも生きていることを突きつけられた。
動けないし喋れないけれど、息をして、年越野郎のことを認識していた。
それからぴったり2週間後の昼過ぎに、祖母は徐々に徐々に息をしなくなっていたそうだった。
『喪中』を有意義に、年越野郎らしく過ごしたい!
そんな祖母は正月3日生まれ。生前は生まれ育った家で婿をとり、1男4女をもうけ、末っ子長男で年越野郎の叔父夫婦とその子供で年越野郎にとってのいとこ3姉妹と暮らし、近場に嫁いだ年越野郎にとっての伯母たちや、年越野郎の母親がしょっ中家に集結し、愛知で暮らす叔母もたまに来るという、賑やかな生活を送っていた。
年越野郎もしょっ中、母親に連れられて母方の実家へ行っていたものだった。
母方の実家は苺農家だったので、毎年冬から春にかけての時期は、いつも祖母らが作る苺をお腹いっぱい食べていたことは良い思い出。
年越野郎はたまに肌艶を褒められるが、それは恐らく幼少期にビタミンCを大量摂取したからだろう。
そんな母方親戚の集まりの集大成が、祖母の誕生日である正月3日であった。なんとも年越野郎の祖母らしい人物であった。
今年は喪中だから、年越ポリシーである「自分が楽しいこと」を追求することは慎むことではあるが、何か有意義なことがしたい。
祖母の喪中を正月らしく有意義に過ごすこととは、はてどのようなことかだろう?これから考えます。
2018年12月24日
(気づいたらもうこんな日付!)
年越野郎
2019年 年越記
テーマ『喪中』
January 2, 20191600年の関ヶ原合戦から15年後、2度の大坂の陣にて、江戸幕府が豊臣家を滅亡させる。これを戦国時代の終焉とする見方が一般的だ。 2018年12月大晦日、年越野郎は平成最後の年越を迎えるために、大阪へ向かった。 大阪万博を象徴とする建設ラッシュを支えるために、1970年代より多くの肉体労働者が全国から大阪市西成区の釜ヶ崎と呼ばれる地域に集められた。別名あいりん地区だ。 集まった人たちはそこで日雇いや期間の定められた仕事を得るわけだが、結果的には、使い捨て人材として社会に消費されて、時代の変化に置き去りにされた。 今は、残念ながら全国ワーストを誇る率の生活保護受給者や、ホームレスの方々...December 30, 201812月28日(金) 仕事納めの日の朝の目覚めの二度寝中の8:05に、母親から電話があった。「あんた、開けてよ。家の前まで来てるんだから。」と。 年越野郎は実家からDoor to Doorで1時間足らずの福岡市内で一人暮らしをしているということになっていたが、実は6月に転勤で東京に転居していた。それを知らずに数年に1度来るか来ないかの母親が訪ねて来たのであった。 なぜ親にひた隠しにしていたかというと、三十路で独身の年越野郎が更に自分たちより遠いところに行ってしまうとなると、ご存知の通り、どジモティの親は卒倒するだろうと思ったからだ。しかもそれは年越野郎にとっては無用な心労でしかない。 帰る...December 29, 2018母方の実家の縁側の死角に飾ってある祖母の肖像画は、年越野郎が高校生の時に描いて何かの賞をもらったものだ。これをたまに見返すたびに、「全然やん、あ〜描き直したい」と思っていた。 これが祖母の死で縁側がある仏間に集結した親戚一同の視線を浴びることになり、久々に「あ〜描き直したい」と思った。 そんな思いを残しつつ、通夜、葬式を終えてふと思い出して見返した写真がこちら。 年越野郎の画力では表現できない、3D感溢れる祖母の写真(2D)。 祖母は生命活動を終えて、燃え尽きて姿を消した。 だけど、確かに質量を持って存在していたこと、意思を持ち、長年周辺の人々や環境と相互に影響を及ぼし合いな...最後に、クイズです。
年越野郎の母親は、きょうだい上からと下から何番目で、何女でしょうか?(長女、次女…)
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